こんにちは、こんばんは、AKデザインの円盤です。
今回はドローンで有名な中国企業の「DJI mini3 pro」のブレード交換したい時に、ローターのネジを外すのですが、それが上手くできなかった場合の話をします。
「ネジ緩めて外してまた付けるなんて楽勝だろー」と思っていた時期が自分にもありました…w
それではいってみましょう!
DJI mini3 proってなに?
はい、こちらは有名な安くて業界シェアがおそらくナンバーワンの中国企業のDJI社が販売しているドローンになります。
お値段がお求めやすく、飛ばすのも簡単で、すぐにドローン空撮が楽しめる!という商品です。
自分がドローン買った目的は、お仕事でジンバルで動画撮影をしていたんですが、まぁジンバルでも手振れはどうしても発生してしまうわけなんです。
じゃあこれドローンで撮影したら手振れしなくなるんじゃない?ついでに空飛ばして空撮も出来たらもっといいんじゃない?
という安直な考えから購入しましたw
まぁこれが空飛んでるのに手振れがほぼないので、手振れさせたくない・ジンバルでは不可能な高さの俯瞰構図から撮影したい、という場面で使ってます。
ただドローンは、その辺で飛ばすだけで飛行許可やら周辺の安全確認やらをしなければならないので、普通の人はまず買わない商品だと思います。
幸い滋賀県はスーパー田舎なので人口密集地域が南部くらいなのと、河川や琵琶湖の上は条例でもOK(これ書いてるのは2023年)となっているので、比較的ドローンを飛ばしやすい環境にあります。
お仕事で使う場合には、滋賀県南部とか京都市内ではまずほとんどが人口密集地域なので、飛行許可を国や市に申請しないといけないのですが、まず資格やら免許やら持ってない人には許可降りないのが現状でしょう。
ドローンの資格取得についてはまたおいおいお話していきます!
ドローン飛ばしてみて、初めてわかる、昆虫や砂との戦い
という前段を置いた上で、今回のお題となります、
ドローンのブレード交換
のお話です。
プロペラって呼ばれることもあります。どっちでも意味は通じそうです。
まぁ飛ばしてる方はご存知だと思いますが、ブレードがめっちゃ高速回転してドローンは飛びます。
そのブレードが200時間フライト目安で
劣化>硬化>折れやすくなる
という流れになります。
ローターやモーターはなかなか壊れない(3000時間?)らしいのですが、ブレードは太陽の紫外線などで劣化していき、割れやすくなるようです。
プラスチックの洗濯ばさみが紫外線でボロボロになったのを見たことがありますか?
イメージあんな感じです。
ある程度の粘性はブレードにもあるようですが、いずれは割れる・欠ける、するようです。
割れたり欠けたりしたら墜落ですね。
水辺の上で墜落したら諦める案件になりますw
自分の場合はブレードを劣化させるほどまだドローンを飛ばしてません。
それよりもドローン飛ばす練習場所が、飛行許可が不要な、人気が少ない川や琵琶湖の浜になるので、
小さい虫がたくさんぶつかってくる
という大問題に直面しています。
これに対策するには、カメラはドローンのジンバルの関係でカメラカバーを付けたままは無理なので諦めるしかないですが
ローターはコイルむき出しなので困ります。
なので下記の商品を購入してちょっとでも防ごうという作戦で、今回のお話に繋がります。
こちらのカバーを取り付けていきます。
ネジがなめてしまう…
はい、このカバーを取り付けるために、ローターのネジを公式で付属しているドライバーで外そうとするのですが、まぁ上手くいかないと思います。
公式のドライバーも短くて弱いうえに、ローターのネジが鬼の力で締められていますw
おそらく必要以上に強力なトルクで締めた上に、塗布されている樹脂が固まって接着剤みたいになっていると思われます。
片方は外れやすいですが、もう片方は
本当に硬い
です。
まわす方向ですが、
締める=時計回り
緩める=反時計回り
です。
右アームでも左アームでも同じです。
結局いろいろやってみましたが外れず、ネジ山がつぶれてなめちゃった状態に。
ブレードをカットして、無残にもネジだけが残りました…
アームの内側はアルミパーツで写真のようになっているので、ブレードだけをニッパーで上手にカットすれば、ブレードのみ除去できました。
外す前に道具を揃えましょう
DJI mini3 proに付属しているブレード交換用のドライバーは、とっても短くて使いにくいです。
そしてそこまで上質で優秀な高度を持ったドライバーではないので、この付属ドライバーもなめちゃって丸くなっていきましたw
では手持ちのドライバーでまわしてみようと思い立ちます。
こちら100均で購入した精密ドライバー一式。
00ならネジ山に合うだろうと思って回し続けたのが悲しみの始まりでした。
00では合っていません。
もちろん0でも合ってません。
というわけで近所のアヤハディオに行って買ってきました。
実はちゃんとしたドライバーセット購入は初めてだったりします。
六角レンチや星形ドライバーは、パソコンの部品解体で必要だったので持ってたのですが、+の精密で力が入れやすいものは初めてです。
このドライバーセットで、DJI mini3 proのネジに適合しているのは
#000
です。
#00で頑張るとネジ山がなめちゃったので、頑張る前に必ず道具を買いましょう。そうしましょう。
いざカバー取り付け!
はい、というわけでネジ外せました。
プライヤーでネジだけ掴んでゆっくり外しました。
ローターのカバー、ブレードの支柱が歪んでないことを祈るばかりです。
このあと飛ばしても正常に飛行できたので大丈夫なようです。
作業後の残骸がこちら。
ブレードは予備が最初に入ってるのでそちらを使いました。
1枚だけ新品になりましたが、そこまで時間差はないので大丈夫でしょう。
という感じで交換完了、カバー取り付けも出来ました!
だが待ってほしい。
なぜ前の2つしかカバーが付いていないんだ?
と思った方は鋭いです。
次項で説明していきます。
ブレード付け替え注意点1:ネジは再利用不可
これはDJI mini3 pro購入時に付属しているスペアパーツをご覧ください。
ブレード4枚
A部分:2枚
B部分:2枚
Aのネジ:3個
Bのネジ:3個
という感じになっているはずです。
そしてドローン本体は
A部分=2か所
B部分=2か所
A部分1つを変えるのにネジが2つ必要。
B部分も同じ。
ということはつまり
ネジを新規で別途購入しないとネジが足りない
という風になっています。
なんて商売上手なんだ!と思っちゃいましたw
別途購入するのはこちら。
これ必ず「正規品」を購入しましょう。
パチモンが出回ってます。
ブレードの色を変更できたりでかっこいいやんと思っちゃいますが、メイドインチャイナの品質管理は皆さんご存知でしょう。
もし墜落したときにパーツをカスタマイズしていたら、サポートとお話する時に不利になるのは間違いありません。
(カバーを付けた時点でカスタマイズされてるのでサポート対象外と言われる可能性もありますがw)
まぁ製品本体の機能を純正パーツ以外にしてしまうのは絶対にやめておくべきですね。
ネジが再利用できない理由
は、ネジを外す締める時にわかると思います。
ネジの途中に青い樹脂が見えませんでしたか?
それがネジと本体を結びつける粘着剤のようなものらしいです。
これが硬化してるのかわかりませんがネジの締め自体を強力なものにしているようです。
使ってたネジを再利用するということは、この粘着剤が無くなるわけですね。
ブレードの回転とかその部分の振動の半端ない回数を見ていれば、少々普通に締めたくらいでは外れる可能性があるわけですね!
(今後飛ばす前にネジ締めチェックは必須になりそうだー)
ブレード付け替え注意点2:ブレードは付ける種類と位置が決まっている
これも重要です。
購入時に付属している予備パーツをご覧ください。
Aパーツ。
Bパーツ。
袋の上に絵が描いてあります。
Aは右前、左後ろ。
Bは左前、右後ろ。
このように取り付けしないと、ちゃんと飛ばないはずです。
(ABを逆につけると機体が逆操作になるんじゃないでしょうかw)
なんで正しく付けないと飛ばないの?という人がいたら、すぐにドローン飛ばすのはやめましょう。
機体を正しくメンテナンス出来ることも資格取るには重要なようです。
街の頭上を飛ばすということは墜落する危険性も考慮しておかないといけないですからね。
そりゃ国が法律で、機体登録やリモートIDでがんじがらめにしてくる危険な装置になるわけです。
カバー付けた余談
小さな昆虫の特攻を、ある程度守ってくれることは判明しました。
しかし余談があって、
飛ばした後のローターの金属部分の温度が熱くてすごい
というのが判明しました。
付随して今回取り付けた赤いカバーもめっちゃ熱くなります。
10分飛ばして60~70℃くらいでしょうか?
火傷するくらいではありませんが、まぁまぁの高温です。
まぁいないとは思いますが
ローターの露出してる部分をセロテープとか3Dプリンターで作った樹脂部品とかでカバーしといたら大丈夫やろー!
というのをやってしまおうと考えている方は、是非ご一考ください。
少々の温度では溶けないような部品なら大丈夫かもですけどね。
溶けちゃったら飛行中に固まってまわらなくなって…、あとはわかるでしょうか?
まとめ
はい、というわけで今回は、DJI mini3 proのブレード(プロペラ)交換についてでした。
道具を揃えて正しくネジは外しましょう。
ネジ外すの失敗して、ネジ山がなめて丸くなっても、ブレードを丁寧に除去すれば大丈夫です。
ドローン買う人はプラモデル作ったりラジコン大好きな人が多いはずです。
「いやいや、わいは撮影だけするのが得意で、工具の扱いはあかんのやー」という人は、手先が器用な人にやってもらいましょう。
今回でカバー付けたので、これで小さな昆虫の特攻に悩まされず、素敵なドローン練習と撮影を楽しめると思いたいところです。
ではまた!